住宅ローン返済額の目安|年収・借入額・金利でいくら違う?FPが徹底解説

住宅ローンはいくらまで借りられるのか──。
月々の返済額はいくらになるのか──。
住宅購入を検討するとき、最も多いご相談は
「この返済額で、将来も家計は大丈夫でしょうか?」という不安です。
今の収入や金利だけをもとに決めてしまうと、
将来おとずれる教育費のピーク・金利上昇・働き方の変化などが重なり、
家計を圧迫してしまうこともあります。
そこで本記事では、
年収450万〜700万円前後の共働き・子育て世帯の方に向けて、
- 借入額別の返済額の違い
- 年収別に見た「無理なく返せる」ライン
- 変動金利と固定金利の考え方
- お金の不安を軽減する方法
を、わかりやすく解説します。

住宅ローンは「未来も安心して払い続けられるか」が大切です。
将来のライフイベントと
家計のバランスを踏まえて、
「安心して返し続けられる住宅ローン」 を
一緒に考えていきましょう。
- 1. 住宅ローンは「今」ではなく「未来」で決める
- 2. 住宅ローン金利の「現在の水準」と「推移」
- 2.1. ▼現在の住宅ローン金利状況(2025年12月時点)
- 2.2. ▼過去〜現在の金利推移(変動・固定)
- 3. 住宅ローンの基本|借入額×金利で返済額はどう変わる?
- 3.1. ▼借入額・金利別|返済額早見表(月額)
- 4. 年収別:住宅ローンはいくらまで?借入額の「安全ゾーン」を判定する
- 4.1. ▼ 1秒でわかる判断マトリクス
- 4.2. ▼ 年収450万円:返済額の目安は?
- 4.3. ▼ 年収550万円:返済額の目安は?
- 4.4. ▼ 年収650万円:返済額の目安は?
- 4.5. ▼ 参考:年収1000万円の場合
- 5. 金利は「固定」か「変動」か?どちらを選ぶべき?
- 5.1. 固定金利のメリット
- 5.2. 固定金利が向いている人
- 6. まとめ|適正な返済額を決めるには「ライフプラン」が必要
住宅ローンは「今」ではなく「未来」で決める
住宅ローンは人生最大とも言える大きな出費。
毎月の返済額は慎重に決定する必要があります。
しかし、
借りられる額=返せる額
と簡単に判断していませんか?
- 金利の上昇
- 教育費のピーク
- 収入・働き方の変化
これらが重なると
住宅ローンの負担が増大して、
家計を圧迫することになります。
住宅ローン金利の「現在の水準」と「推移」
1990年代前半にはローン金利(変動)は
8%(優遇前)に達した時期もありました。
その後、歴史的な低金利が続き、
現在は徐々に上昇し始めています。
📌参考資料:内閣府「長期金利 長期プライムレート、住宅ローン固定金利の動向」

📌参考資料:内閣府「短期金利・住宅ローン変動金利等の動向」

日本はデフレが長く続いたことで、
社会人になってから
給料や物価が年々上昇するという
経験をしていない方も少なくありません。
これからの時代、
経済に合わせて金利は変動することを
あらためて理解しておく必要があります。
▼現在の住宅ローン金利状況(2025年12月時点)
それでは、現在の金利水準を見ていきましょう。
主要銀行の現在の住宅ローン金利は下記のとおりです。
| 金利タイプ | 変動金利の目安 | 固定金利の目安 | 参考 |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 約0.7~0.9% | ― | SBI新生銀行0.59% PayPay銀行0.63% SBIマネープラザ0.65% ※手数料は考慮せず |
| 固定金利(10年) | ― | 約1.7〜2.6%前後 | auじぶん銀行1.291% PayPay銀行1.710% SBIマネープラザ1.999% ※適用には条件あり |
▼過去〜現在の金利推移(変動・固定)
| 年/時期 | 変動金利の目安 | 固定金利(10年)の目安 |
|---|---|---|
| 2010年 | 約1.5% | 約2.5〜4.2% |
| 2015年 | 約0.7% | 約1.3〜3.4% |
| 2020年 | 約0.4~0.6% | 約0.6〜1.3% |
| 2023年 | 約0.2〜0.5% | 約0.7〜1.9% |
| 2025年 | 約0.6〜0.9% | 約1.0〜2.6% |
📌参考資料:主要行の住宅ローン金利(変動金利・10年固定)
次章では、借入額が同じでも
金利が違うとどれくらい支払いが変わるのか、
数字を見ながら確認します。
金利が上がると、実際の返済額がどれほど変わるのか。
具体的な数字で確認してみましょう。
住宅ローンの基本|借入額×金利で返済額はどう変わる?
住宅ローンは、
- 借入額
- 金利
- 返済期間
で返済額が決まります。
ここでは、3000万円、4000万円、5000万円を
35年ローンで借り入れた場合、
金利別に毎月の返済額(※)を比較してみます。
※元利均等返済、頭金なし、ボーナス返済なし、変動金利で範囲を想定
▼借入額・金利別|返済額早見表(月額)
| 借入額 ↓ / 金利 → | 0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% |
|---|---|---|---|---|
| 3000万円 | 7.7万円 | 8.4万円 | 9.1万円 | 9.9万円 |
| 4000万円 | 10.4万円 | 11.3万円 | 12.2万円 | 13.3万円 |
| 5000万円 | 12.9万円 | 14.1万円 | 15.3万円 | 16.5万円 |
▼金利上昇による増加額(月額)
| 上昇幅 | 3000万円 | 4000万円 | 5000万円 |
|---|---|---|---|
| 0.5% → 1.0% | +7000円 | +9000円 | +1.2万円 |
| 0.5% → 1.5% | +1.4万円 | +1.8万円 | +2.4万円 |
| 0.5% → 2.0% | +2.2万円 | +2.9万円 | +3.6万円 |
2025年12月時点では、
長期金利(※新発10年債利回り)は
1%台後半で推移していることから
すでに固定金利は大きく上昇しています。
また、日銀が政策金利を引き上げると、
変動金利も上昇することから
変動金利も1%を超えて、
将来的には2%台まで上昇する
との見方も出てきました。
つい最近まで
変動金利で0.5%で借り入れできていたのが、
2%になれば、返済額は実に約3割も
上昇することになります。

住宅ローンは返済期間が長く、
変動金利の場合は、
途中で金利が変わる可能性もあります。
金利と返済額の関係は、
あらかじめ把握しておくことが大切です。
- 借入額3,000万円の返済シミュレーション(リンク)
年収別:住宅ローンはいくらまで?借入額の「安全ゾーン」を判定する
同じ借入額でも、年収によって
家計への負担は大きく異なります。
また、住宅ローン金利は
今後も上昇する可能性があるため、
「今払えるか」ではなく
「金利が上がっても耐えられるか」
この視点が欠かせません。
そこでこの章では、年収に応じて
無理なく返せる借入額(安全ゾーン)の
目安を整理します。
まずは、下記の表で
年収と借入額のバランスを確認してみましょう。
▼ 1秒でわかる判断マトリクス
| 借入額 ↓ / 年収 → | 450万円 | 550万円 | 650万円 |
|---|---|---|---|
| 3000万円 | 😬注意 | 😬やや注意 | 😀OK! |
| 4000万円 | 😵NG | 😵NG | 😵NG |
| 5000万円 | 😵NG | 😵NG | 😵NG |
上記の表は、
年収450万円・550万円・650万円の方が、
3000万円・4000万円・5000万円を借り入れた場合に、
家計への負担感を簡易的に判定したものです。
ここでは、返済額が
手取り年収の20〜25%以内に収まるかどうかを基準に、
「OK」「やや注意」「注意(NG)」の3段階で整理しています。
それでは、年収別に、無理なく返せる返済額の目安を
もう少し詳しく見ていきましょう。
▼ 年収450万円:返済額の目安は?
年収450万円(手取り年収:約340万円)の場合、
月の返済額は7万円までが目安です。
※年収の75%を手取り年収、月返済額は
手取り年収の25%を12か月で割った額で計算
🔍借入額の安全ゾーンは?
- 3000万円 →0.5%でギリギリ、0.5%超は要注意
- 4000万円 → 要注意
- 5000万円 → 要注意
| 借入額 ↓ / 金利 → | 0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% |
|---|---|---|---|---|
| 3000万円 | 7.7万😬 | 8.4万😵 | 9.1万😵 | 9.9万😵 |
| 4000万円 | 10.4万😵 | 11.3万😵 | 12.2万😵 | 13.3万😵 |
| 5000万円 | 12.9万😵 | 14.1万😵 | 15.3万😵 | 16.5万😵 |
▼ 年収550万円:返済額の目安は?
年収550万円(手取り年収:約410万円)の場合、
月の返済額は8.5万円までが目安です。
※年収の75%を手取り年収、月返済額は
手取り年収の25%を12か月で割った額で計算
🔍借入額の安全ゾーンは?
- 3000万円 → 1.0%までは⭕、1.0%超は注意
- 4000万円 →要注意
- 5000万円 → 要注意
| 借入額 ↓ / 金利 → | 0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% |
|---|---|---|---|---|
| 3000万円 | 7.7万😀 | 8.4万😀 | 9.1万😬 | 9.9万😵 |
| 4000万円 | 10.4万😵 | 11.3万😵 | 12.2万😵 | 13.3万😵 |
| 5000万円 | 12.9万😵 | 14.1万😵 | 15.3万😵 | 16.5万😵 |
▼ 年収650万円:返済額の目安は?
年収650万円(手取り年収:490万円)の場合、
月の返済額は10.2万円までが目安です。
※年収の75%を手取り年収、月返済額は
手取り年収の25%を12か月で割った額で計算
🔍借入額の安全ゾーンは?
- 3000万円 → 現状は⭕
- 4000万円 → 0.5%はギリギリ、0.5%超は注意
- 5000万円 → 要注意
| 借入額 ↓ / 金利 → | 0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% |
|---|---|---|---|---|
| 3000万円 | 7.7万😀 | 8.4万😀 | 9.1万😀 | 9.9万😀 |
| 4000万円 | 10.4万😬 | 11.3万😵 | 12.2万😵 | 13.3万😵 |
| 5000万円 | 12.9万😵 | 14.1万😵 | 15.3万😵 | 16.5万😵 |
今後の金利上昇も考えると、
一般的には下記がひとつの目安になります。
ただし、下記の要因によって
「無理なく返せる額」は大きく変わります。
また、金利を変動にするか、
固定にするかでも
返済額や返済総額は大きく変わります。
そのため、住宅ローンは
金利動向を踏まえつつ、
将来の家計全体を見据えて
判断することが大切です。
――――――――――――――――――
📌 借入額が「4000万円」と決まっている方へ
ここまで年収別の安全ゾーンを見てきましたが、
借入額が具体的に決まっている場合は、
金利別・年収別のシミュレーションを先に確認すると
判断しやすくなります。
🔗 住宅ローン4000万円は無理なく返せる?
年収別の返済額と安全ラインを見る
――――――――――――――――――
▼ 参考:年収1000万円の場合
※年収の75%を手取り年収、月返済額は
手取り年収の25%を12か月で割った額で計算
| 借入額 ↓ / 金利 → | 0.5% | 1.0% | 1.5% | 2.0% |
|---|---|---|---|---|
| 5000万円 | 12.9万😀 | 14.1万😀 | 15.3万😀 | 16.5万😵 |
| 6000万円 | 15.5万😀 | 16.9万😵 | 18.4万😵 | 19.8万 😵 |
| 7000万円 | 18.1万😵 | 19.7万 😵 | 21.4万 😵 | 23.1万 😵 |
年収が高くなると借入可能額も大きくなり、
5000万円台、条件によっては
6000万円台の物件も選択肢に入るようになります。
大きな額を借りられるのは
支払い力や信用力のある証でもありますが、
高収入の方ほど慎重に借入額を判断しましょう。
というのも、高収入世帯は生活水準が高く、
給与に占める生活費や教育費の支出割合が
相対的に高くなる傾向があります。
将来にわたって無理なく支払える額を
確認してからローンを組むようにすると安心です。
金利は「固定」か「変動」か?どちらを選ぶべき?
国土交通相の資料によると、
住宅ローンで変動金利型を選んだ方は84.3%(令和5年度)。
ほとんどの方が変動金利型を選択しています。
📌参考資料:国土交通相「令和6年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」

変動金利は固定と比較して、
金利の低さがメリットですが、
今後の金利上昇が気になる方は、
固定金利も重要な選択肢になります。
固定金利には次のようなメリットがあります。
固定金利のメリット
- 返済額がずっと変わらない
家計管理がしやすく、教育費や老後資金の計画が立てやすい。 - 金利上昇の影響を受けない
変動金利が上がっても返済額は据え置き。 - 総返済額の見通しが立てやすい
長期でのコストを事前に把握できる。
今のように金利が上昇し始めている局面では、
金利を固定するメリットは相対的に高まります。
また、以下に当てはまる人は、
固定金利の安心感が家計にプラスになります。
固定金利が向いている人
- 共働きで今後の収入変動が大きくなりそう
- 教育費のピークが近い
- 金利上昇リスクを家計に持ち込みたくない
- 長期にわたり返済額が一定のほうが精神的に安心
- 将来のライフプランが明確で、家計の見通しを重視したい
変動金利は
「低金利で借りられる安心感」が
固定金利は
「返済額の変動リスクをゼロにする安心感」
があります。
また、固定金利には、固定5年、固定10年など、
固定金利が適用される期間が
あらかじめ決まっている商品もあります。
変動と固定、どちらが有利かもそうですが、
金利タイプにはさまざまな種類があります。
将来の金利動向や家計の状況を予想しながら、
複数のパターンを計算して判断することが
重要です。
👉 詳しくはこちら
→ 変動金利のリスク徹底解説(リンク)

変動か固定か、どちらを選ぶべきか知りたい方は、ライフプランシミレーションで数字を「見える化」してみましょう。
金利が上がった場合・上がらなかった場合、
双方を試算し、
家計がどこまで耐えられるのかを確認することで、
「変動で本当に大丈夫なのか?」
「固定にすべきか?」がはっきりします。
CRASSULAのライフプランシミュレーションでは、
- 金利タイプ別の返済額の違い
- 教育費・老後資金を含めた収支のバランス
などをひと目で確認できるため、
より正確な判断が可能です。
まとめ|適正な返済額を決めるには「ライフプラン」が必要
住宅ローンの借入額を決めるときは、
毎月の返済額だけでなく、
無理なく払い続けられるかが重要です。
また、想定以上の金額を借りられるとしても、
将来の支出額が多くなりそうな場合は、
その額を本当に借りてよいのか
慎重に検討する必要があります。
- 頭金や将来の臨時収入の有無
- 教育費がピークの時期は?
- 老後の生活費は?
- 車の買替・旅行などは?
- 働き方は変わらないか?
これらをしっかりと把握して、
家計全体で無理のない返済額を
確認しておきましょう。

固定金利か変動金利、どちらを選ぶべきか迷ったら、ライフプランを作成して比較することが最も確実です。
ご家庭によって異なるさまざまな条件を
できるだけ洗い出して整理することが、
将来の安心につながります。
お金の不安を一緒に「見える化」しませんか?
住宅ローンは、借入額や金利だけでなく、
教育費・老後資金など将来の支出との
バランスで考えることが大切です。
CRASSULAのライフプランシミュレーションでは、
ご家庭の状況に合わせて、
家計全体の収支を数値で確認できます。
※無理な営業は行っていません。
関連記事
- 借入3,000万円の返済シミュレーション(リンク)
- 借入4,000万円の返済シミュレーション(リンク)
- 借入5,000万円の返済シミュレーション(リンク)
- 変動金利のリスク徹底解説(リンク)
- 家は買うべき?賃貸か?判断基準まとめ(リンク)


