住宅ローン返済額の目安|年収・借入額・金利でいくら違う?FPが徹底解説

FP解説として、住宅ローン返済額シミュレーションを年収・借入額・金利で比較する内容を示したサムネイル。黄色を基調に、説明する女性イラストと住宅ローンに関するタイトル文字が描かれている。

住宅ローンはいくらまで借りられるのか──。
月々の返済額はいくらになるのか──。

住宅購入を検討するとき、最も多いご相談は
「この返済額で、将来も家計は大丈夫でしょうか?」という不安です。

今の収入や金利だけをもとに決めてしまうと、
将来おとずれる教育費のピーク・金利上昇・働き方の変化などが重なり、
家計を圧迫してしまうこともあります。

そこで本記事では、
年収450万〜700万円前後の共働き・子育て世帯の方に向けて、

  • 借入額別の返済額の違い
  • 年収別に見た「無理なく返せる」ライン
  • 変動金利と固定金利の考え方
  • お金の不安を軽減する方法

を、わかりやすく解説します。

FP

住宅ローンは「未来も安心して払い続けられるか」が大切です。

将来のライフイベントと
家計のバランスを踏まえて、
「安心して返し続けられる住宅ローン」
一緒に考えていきましょう。

※本記事の内容は一般的な情報をもとに作成しており、すべての方に当てはまるものではありません。最終的な借入額や金利の判断は、個別の状況に応じてFP等にご相談ください。

住宅ローンは「今」ではなく「未来」で決める

住宅ローンは人生最大とも言える大きな出費。
毎月の返済額は慎重に決定する必要があります。

しかし、
借りられる額=返せる額
と簡単に判断していませんか?

  • 金利の上昇
  • 教育費のピーク
  • 収入・働き方の変化

これらが重なると
住宅ローンの負担が増大して、
家計を圧迫することになります。

住宅ローン金利の「現在の水準」と「推移」

住宅ローンの返済額は
「金利」によって大きく変わります。

1990年代前半にはローン金利(変動)は
8%(優遇前)に達した時期もありました。

その後、歴史的な低金利が続き、
現在は徐々に上昇し始めています。

📌参考資料:内閣府「長期金利 長期プライムレート、住宅ローン固定金利の動向」

内閣府が公表する長期金利・長期プライムレート・住宅ローン固定金利の推移を示す折れ線グラフ。金利の変動状況を確認できる統計データ。」
※住宅ローン固定金利(10年固定型)は、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行による最優遇金利の平均値

📌参考資料:内閣府「短期金利・住宅ローン変動金利等の動向」

内閣府が公表する短期金利と住宅ローン変動金利の推移を示す折れ線グラフ。短期プライムレートや変動金利の動きが確認できる統計データ。
※短期プライムレートは最頻値、住宅金利は基準金利で、優遇後の実勢では0.5%程度

日本はデフレが長く続いたことで、
社会人になってから
給料や物価が年々上昇するという
経験をしていない
方も少なくありません。

これからの時代、
経済に合わせて金利は変動することを
あらためて理解しておく必要があります。

まずは現在の金利水準と、
金利がどのように変化してきたのかを整理し、
金利リスクを正しく理解しておきましょう。

▼現在の住宅ローン金利状況(2025年12月時点)

それでは、現在の金利水準を見ていきましょう。
主要銀行の現在の住宅ローン金利は下記のとおりです。

金利タイプ変動金利の目安固定金利の目安参考
変動金利約0.7~0.9%SBI新生銀行0.59%
PayPay銀行0.63%
SBIマネープラザ0.65%
※手数料は考慮せず
固定金利(10年)約1.7〜2.6%前後auじぶん銀行1.291%
PayPay銀行1.710%
SBIマネープラザ1.999%
※適用には条件あり
※上記は新規借り入れ時。各社の条件等の詳細に関してはHPにてご確認ください。

▼過去〜現在の金利推移(変動・固定)

年/時期変動金利の目安固定金利(10年)の目安
2010年約1.5%約2.5〜4.2%
2015年約0.7%約1.3〜3.4%
2020年約0.4~0.6%約0.6〜1.3%
2023年約0.2〜0.5%約0.7〜1.9%
2025年約0.6〜0.9%約1.0〜2.6%
※変動金利は表面金利。上記はあくまで目安で、借入条件・優遇割引などにより異なります。

📌参考資料:主要行の住宅ローン金利(変動金利・10年固定)

次章では、借入額が同じでも
金利が違うとどれくらい支払いが変わるのか
数字を見ながら確認します。

金利が上がると、実際の返済額がどれほど変わるのか。
具体的な数字で確認してみましょう。

住宅ローンの基本|借入額×金利で返済額はどう変わる?

住宅ローンは、

  • 借入額
  • 金利
  • 返済期間 

で返済額が決まります。

ここでは、3000万円、4000万円、5000万円を
35年ローンで借り入れた場合、
金利別に毎月の返済額(※)を比較してみます。
※元利均等返済、頭金なし、ボーナス返済なし、変動金利で範囲を想定

▼借入額・金利別|返済額早見表(月額)

借入額 ↓ / 金利 →0.5%1.0%1.5%2.0%
3000万円7.7万円8.4万円9.1万円9.9万円
4000万円10.4万円11.3万円12.2万円13.3万円
5000万円12.9万円14.1万円15.3万円16.5万円

▼金利上昇による増加額(月額)

上昇幅3000万円4000万円5000万円
0.5% → 1.0%+7000円+9000円+1.2万円
0.5% → 1.5%+1.4万円+1.8万円+2.4万円
0.5% → 2.0%+2.2万円+2.9万円+3.6万円

2025年12月時点では、
長期金利(※新発10年債利回り)は
1%台後半で推移していることから
すでに固定金利は大きく上昇しています。

また、日銀が政策金利を引き上げると、
変動金利も上昇することから
変動金利も1%を超えて
将来的には2%台まで上昇する
との見方も出てきました。

つい最近まで
変動金利で0.5%で借り入れできていたのが、
2%になれば、返済額は実に3割も
上昇することになります。

住宅ローンは返済期間が長く、
変動金利の場合は、
途中で金利が変わる可能性もあります。

金利と返済額の関係は、
あらかじめ把握しておくことが大切です。

  • 借入額3,000万円の返済シミュレーション(リンク)

年収別:住宅ローンはいくらまで?借入額の「安全ゾーン」を判定する

同じ借入額でも、年収によって
家計への負担は大きく異なります。

また、住宅ローン金利は
今後も上昇する可能性があるため、
「今払えるか」ではなく
「金利が上がっても耐えられるか」
この視点が欠かせません。

そこでこの章では、年収に応じて
無理なく返せる借入額(安全ゾーン)
目安を整理します。

まずは、下記の表で
年収と借入額のバランスを確認してみましょう。

▼ 1秒でわかる判断マトリクス

借入額 ↓ / 年収 →450万円550万円650万円
3000万円😬注意😬やや注意😀OK!
4000万円😵NG😵NG😵NG
5000万円😵NG😵NG😵NG
※元利均等返済・変動金利(※2%までを想定)・35年ローンを組んだ場合を前提条件として試算

上記の表は、
年収450万円・550万円・650万円の方が、
3000万円・4000万円・5000万円を借り入れた場合に、
家計への負担感を簡易的に判定したものです。

ここでは、返済額が
手取り年収の20〜25%以内に収まるかどうかを基準に、
「OK」「やや注意」「注意(NG)」の3段階で整理しています。

それでは、年収別に、無理なく返せる返済額の目安
もう少し詳しく見ていきましょう。

※年収や家族構成、教育費、生活費によって返済負担率は大きく変わります。本記事の試算は一般的な目安であり、すべての方に当てはまるものではありません。個別の状況に応じて専門家に相談することをおすすめします。

年収450万円:返済額の目安は?

年収450万円(手取り年収:約340万円)の場合、
月の返済額は7万円までが目安です。

※年収の75%を手取り年収、月返済額は
手取り年収の25%を12か月で割った額で計算

🔍借入額の安全ゾーンは?

  • 3000万円 →0.5%でギリギリ、0.5%超は要注意
  • 4000万円 → 要注意
  • 5000万円 → 要注意
借入額 ↓ / 金利 →0.5%1.0%1.5%2.0%
3000万円7.7万😬8.4万😵9.1万😵9.9万😵
4000万円10.4万😵11.3万😵12.2万😵13.3万😵
5000万円12.9万😵14.1万😵15.3万😵16.5万😵
※返済期間は35年、元利均等返済、ボーナス返済なし、頭金なしの条件で計算

年収550万円:返済額の目安は?

年収550万円(手取り年収:約410万円)の場合、
月の返済額は8.5万円までが目安です。

※年収の75%を手取り年収、月返済額は
手取り年収の25%を12か月で割った額で計算

🔍借入額の安全ゾーンは?

  • 3000万円 → 1.0%までは、1.0%超は注意
  • 4000万円 →要注意
  • 5000万円 → 要注意
借入額 ↓ / 金利 →0.5%1.0%1.5%2.0%
3000万円7.7万😀8.4万😀9.1万😬9.9万😵
4000万円10.4万😵11.3万😵12.2万😵13.3万😵
5000万円12.9万😵14.1万😵15.3万😵16.5万😵
※返済期間は35年、元利均等返済、ボーナス返済なし、頭金なしの条件で計算

年収650万円:返済額の目安は?

年収650万円(手取り年収:490万円)の場合、
月の返済額は10.2万円までが目安です。

※年収の75%を手取り年収、月返済額は
手取り年収の25%を12か月で割った額で計算

🔍借入額の安全ゾーンは?

  • 3000万円 → 現状は⭕
  • 4000万円 → 0.5%はギリギリ、0.5%超は注意
  • 5000万円 → 要注意
借入額 ↓ / 金利 →0.5%1.0%1.5%2.0%
3000万円7.7万😀8.4万😀9.1万😀9.9万😀
4000万円10.4万😬11.3万😵12.2万😵13.3万😵
5000万円12.9万😵14.1万😵15.3万😵16.5万😵
※返済期間は35年、元利均等返済、ボーナス返済なし、頭金なしの条件で計算

今後の金利上昇も考えると、
一般的には下記がひとつの目安になります。

目安
  • 年収450万円:3000万円以上のローンは返済がかなり厳しくなる
  • 年収550万円:3000万円までが安全ライン、それ以上の借入額は厳しい
  • 年収650万円:4000万円までが目安だが、金利が上昇すると厳しくなる

ただし、下記の要因によって
「無理なく返せる額」は大きく変わります。

注意
  • 頭金の有無、臨時収入の有無
  • 世帯人数
  • 今後必要な子どもの教育費
  • 車の買い換えなど、将来必要な支出額
  • 夫婦の働き方の変化
  • 老後に必要となる生活費や目標資金

また、金利を変動にするか、
固定にするかでも
返済額や返済総額は大きく変わります。

そのため、住宅ローンは
金利動向を踏まえつつ、
将来の家計全体を見据えて
判断することが大切です。

――――――――――――――――――
📌 借入額が「4000万円」と決まっている方へ

ここまで年収別の安全ゾーンを見てきましたが、
借入額が具体的に決まっている場合は、
金利別・年収別のシミュレーションを先に確認すると
判断しやすくなります。

🔗 住宅ローン4000万円は無理なく返せる?
 年収別の返済額と安全ラインを見る

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参考:年収1000万円の場合

年収1000万円(手取り年収:750万円)の場合、
月の返済額は15.6万円までが目安です。

※年収の75%を手取り年収、月返済額は
手取り年収の25%を12か月で割った額で計算

借入額 ↓ / 金利 →0.5%1.0%1.5%2.0%
5000万円12.9万😀14.1万😀15.3万😀16.5万😵
6000万円15.5万😀16.9万😵18.4万😵19.8万 😵
7000万円18.1万😵19.7万 😵21.4万 😵23.1万 😵
※返済期間は35年、元利均等返済、ボーナス返済なし、頭金なしの条件で計算

年収が高くなると借入可能額も大きくなり、
5000万円台、条件によっては
6000万円台の物件も選択肢に入るようになります。

大きな額を借りられるのは
支払い力や信用力のある証でもありますが、
高収入の方ほど慎重に借入額を判断しましょう

というのも、高収入世帯は生活水準が高く、
給与に占める生活費や教育費の支出割合が
相対的に高くなる傾向があります。

将来にわたって無理なく支払える額を
確認してからローンを組むようにすると安心です。

🔍いまの返済計画、金利が上がっても大丈夫ですか?
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金利は「固定」か「変動」か?どちらを選ぶべき?

国土交通相の資料によると、
住宅ローンで変動金利型を選んだ方は84.3%(令和5年度)。

ほとんどの方が変動金利型を選択しています。

📌参考資料:国土交通相「令和6年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」

住宅ローンの新規貸出に占める変動金利・固定金利の割合がどのように推移してきたかを示す国土交通省の統計グラフ。変動金利の高いシェアが視覚的にわかる図。

変動金利は固定と比較して、
金利の低さがメリットですが、
今後の金利上昇が気になる方は、
固定金利も重要な選択肢になります。

固定金利には次のようなメリットがあります。

固定金利のメリット

  • 返済額がずっと変わらない
     家計管理がしやすく、教育費や老後資金の計画が立てやすい。
  • 金利上昇の影響を受けない
     変動金利が上がっても返済額は据え置き。
  • 総返済額の見通しが立てやすい
     長期でのコストを事前に把握できる。

今のように金利が上昇し始めている局面は、
金利を固定するメリットは相対的に高まります。

また、以下に当てはまる人は、
固定金利の安心感が家計にプラスになります。

固定金利が向いている人

  • 共働きで今後の収入変動が大きくなりそう
  • 教育費のピークが近い
  • 金利上昇リスクを家計に持ち込みたくない
  • 長期にわたり返済額が一定のほうが精神的に安心
  • 将来のライフプランが明確で、家計の見通しを重視したい

変動金利は
「低金利で借りられる安心感」
固定金利は
「返済額の変動リスクをゼロにする安心感」
があります。

また、固定金利には、固定5年、固定10年など、
固定金利が適用される期間が
あらかじめ決まっている商品もあります。

変動と固定、どちらが有利かもそうですが、
金利タイプにはさまざまな種類があります。

将来の金利動向や家計の状況を予想しながら、
複数のパターンを計算して判断することが
重要です。

👉 詳しくはこちら
→ 変動金利のリスク徹底解説(リンク)

FP

変動か固定か、どちらを選ぶべきか知りたい方は、ライフプランシミレーションで数字を「見える化」してみましょう。

金利が上がった場合・上がらなかった場合、
双方を試算し、
家計がどこまで耐えられるのかを確認することで、
「変動で本当に大丈夫なのか?」
「固定にすべきか?」がはっきりします。

CRASSULAのライフプランシミュレーションでは、

  • 金利タイプ別の返済額の違い
  • 教育費・老後資金を含めた収支のバランス

などをひと目で確認できるため、
より正確な判断が可能です。

→ ライフプランシミュレーションサービスはこちら

まとめ|適正な返済額を決めるには「ライフプラン」が必要

住宅ローンの借入額を決めるときは、
毎月の返済額だけでなく、
無理なく払い続けられるかが重要です。

また、想定以上の金額を借りられるとしても、
将来の支出額が多くなりそうな場合は、
その額を本当に借りてよいのか
慎重に検討する必要があります。

  • 頭金や将来の臨時収入の有無
  • 教育費がピークの時期は?
  • 老後の生活費は?
  • 車の買替・旅行などは?
  • 働き方は変わらないか?

これらをしっかりと把握して、
家計全体で無理のない返済額を
確認しておきましょう。

FP

固定金利か変動金利、どちらを選ぶべきか迷ったら、ライフプランを作成して比較することが最も確実です。

ご家庭によって異なるさまざまな条件を
できるだけ洗い出して整理することが、
将来の安心につながります。

お金の不安を一緒に「見える化」しませんか?

住宅ローンは、借入額や金利だけでなく、
教育費・老後資金など将来の支出との
バランスで考えることが大切です。

CRASSULAのライフプランシミュレーションでは、
ご家庭の状況に合わせて、
家計全体の収支を数値で確認できます。

※無理な営業は行っていません。

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